無資格の介護職も仕事はできる!

介護職というと介護福祉士など資格を持っていないと働けないと思っている人も多いです。
しかし実際は資格がなくてもできる仕事はあります。

介護サービス事業を運営するためには、指定基準という決まりがあります。
内容というのは、そのサービスで働く職員配置などの人員基準のほか、設備や運営基準などもあります。
人員基準というのは、看護職員や生活相談員、介護職員や機能訓練指導員に加え、常勤管理者などさまざまな職種の配置が、利用者数によって定められたものです。
この人員基準において、資格要件なしと定められている職種が、無資格で働くことができる介護サービスになります。

無資格でもできる介護の仕事は、特養や介護老人保健施設などの介護保険施設の職員やデイサービスの職員、認知症グループホームなどの職員になります。
逆に、無資格で行えない介護の仕事は、利用者の自宅でサービスを提供する訪問介護です。
こちらは、介護職員初任者研修などの資格がないと介護保険としてのサービス提供ができないことになっています。

介護業界は資格社会です。
多くの人が、介護に関する資格をもって働いており、働きながら研修を受けたり、資格取得をする人も増えています。
無資格でも前述のサービス提供を行うことはできますが、資格取得者のほうが、業務範囲が広がりますし、取得過程において、知識と技術の向上も見込めます。
今後長く介護の仕事に関わっていくつもりがあるなら、資格を取得する方が無難です。

ただし、無資格者をあえて採用し、入社してから資格取得のための費用を会社負担するところも多くみられます。
これは、自己負担なしで資格取得できるメリットもあるため、無資格の場合は、制度が充実した会社を選ぶというのも一つの方法です。